第八条

2010年3月10日 4510
リーダーシップ 

自分の店に「頼みにくい」「使いにくい」部下がいたら、
何をやらせるにも、まずその部下にやらせろ。
そして言え「おれはお前が苦手だ。お前には命令が出しにくい。
命令を出さなければおれの負けだ。
申し訳ないが、自分に負けたくないので真っ先に命令する」と。

事例1
千野店長は自分の片腕にしている部下に花見川店の店長をやってくれと命じた。
彼女は「花見川のような地方の小さな店では
情報が入ってこなくて時代遅れになってしまうから嫌です。」と言う。
無理に行かせると辞めてしまいそうである。
千野店長は相手の気持ちがよく判る優しい男だ。
「じゃあ花見川は私とあなたで週3日ずつ交代で店長をしよう。」
人を使う立場の人は命令に従わなければ辞めても結構と言わなければ、
相手に見透かされなめられてしまう事を知っている。
辞められたら本当は大変困る。
それでも徹底できる人は辞められて困る事より命令に従わない人を作る事を怖れる。

事例2 上級難度
何度も訪問したが、なかなか解決できないクレーム客から忙しいさなかに電話があった。
「副店長、悪いが正直屋食堂に俺のかわりにすぐに行ってくれ」
店長が忙しいのは誰でもわかっているが、
正直屋食堂に行きたくないんだなぁっということはもっと全員がわかっている。
ごまかしてもみえみえである。
1回でもそういうところが見えてしまうと全く信用してもらえない。
むしろ「1人じゃ行くのが嫌だから、副店長一緒に行ってくれない?」
と言うほうが店員はよっぽど救われる。

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